表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

4

私はまず自宅に戻り、血と泥にまみれた衣服を脱ぎ去った。
そして長旅に耐えられそうな服とクロークを新たに身に纏う。
袋に薬草やランタンなど必要最低限の物を手早く纏め、簡単な荷造りもした。

気持ちを奮い自宅を出ると、戸口の外にキナが待っていた。
「心配だから、無理はしないで」そう不安げな表情で言うキナに、私は何とか笑顔を作って応えた。
「ーーありがとう、行ってくるね」それが精一杯だった。
そして私は振り返らずに村の外へ通じる門へと向かった。
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私が村を出ようとしたその時、ひっそりと村の片隅にあったリムという石碑から、ひとりの男性が現れた。
村の出口で私を待っていてくれた村長が、その人ーー正確には人では無かったーーの事を少し教えてくれた。
彼らは人ではなく、ポーンの民と呼ばれる異界の住人。
そしてその生態は、常に戦場に身を置き、戦徒として生きる者達なのだと。

今こうして現れた彼について行けば、新たな道が拓けるかも知れない。
目的もなくとにかく村を出ようとしていた私は、そのポーンの男性ーールークと云ったーーに導かれ、旅に出た。
彼がいなければ、何処を目指せば良いか解らず…何も出来なかったに違いない。
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