表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

2

狼を相手には、また違う魔法を見せてくれた。
「そして獣には、炎の魔法を」
先の戦いでも目にした、炎の壁を立てる魔法だった。
手を振りかざせば、その動きに糸引かれるように炎がそそり立つ。
炎に巻かれた狼達は、その身を灼かれ、または散り散りに逃げ去っていった。

ロベルトさんには、道中色々教わった。
彼の説明はとても解りやすく、自然に吸収していくことが出来た。
成功する度、「その調子です」と労ってくれた。
彼の言葉は優しく、心地よかった。
魔法を使うことが次第に楽しくなるような、とても巧い教え方をしてくれる。

おかげで短い間にも、幾らかの魔法を使えることが出来るようになって来ていた。

私がロベルトさんから魔法の勉強をを享受している間、アツシさんは休まず周囲を警戒してくれていた。
おかげで、峠の関所に着くまでにはそこそこの知識を得ることが出来た。
私の従者として黙々と助けてくれる彼に、早く報いたいと思った私は…。
とにかく熱意を傾けて魔法の技術を吸収しようと努めた。

峠の関所に着くまで、私はずっとロベルトさんと話をしながら歩いた。
その時間はとても充実し、時間が経つのは早かった。
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