表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

10

改めて、歩を進めてみる。
今まで進んできた通路以上に、空気がひやりと澄んでいる。
そして更なる通路の狭さに、私達はそろそろと奥へ向かった。
段々、引力のようなものを意識する程に何かの存在を感じた。

……もう、すぐそこだ。
自然とそう感じ、小さく息を呑んだ。

通路は思ったほどの距離はなく、やがて二手に別れた。
正直、帰りを考えるとあまり歩き回る体力が残っていない。
そう判断した私は、より気配の強い方へと進路を選び、慎重に進んだ。
行き着いたのは、石棺の並ぶ玄室のような小部屋だった。奥の方に、鉄格子の扉が見える。私が感じた魔力のような気配は、そこから漂ってくるようだ。
静かに並ぶ石棺の間を、不気味さを感じながら引け腰で進む。
歩調の悪い足音が薄暗い部屋に響いた。

突き当たり奥の鉄格子の扉の横には、何かの差し込み口のような窪みがあった。
仕掛けで開く扉だ。
この迷宮には長い通路の途中にも、確かこういう仕掛けがあった。
でも、この扉の横にはレバーがない。どこか別の場所にあるのだろうか…。
振り返って部屋をぐるりと見回してみてもそれらしき物は無く、石棺が並ぶのみ。
ーーどうしよう。諦めようか、でも…。
私はアツシさんに手伝って貰い、申し訳なくもそっと石棺の蓋を押し開けた。
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