表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

4

それからロベルトさんは、真剣な表情に戻って私たちに告げた。
「それでは私は…。あなた方とはここでお別れです。以降ご一緒出来ず、申し訳ありません…」
アツシさんからも聞いた通り、ロベルトさんは常に忙しい身だ。
ーー彼とは、このギルドまでで別れる事となった。

上の階へ上がると、入り口に城の兵士らしき人が訪れていた。
その人は私達の姿を見るなり、さっと敬礼して伝言を残し、足早に去って行った。
どうやら、先日のハイドラの首を挙げた功績を領王に評価されたらしい。
王の命によって直属の部隊と共に任務に就く事が許された、との事だった。

身分証ともなる書面を受け取り…。
いよいよ"竜を求める旅"が始まるんだ、と微かに実感した。

ギルドを出ようとする私達を、バーナビーさんとロベルトさんが並んで見送ってくれた。
「…ギルドはいつでも、覚者様にお力添え致します。これからは何なりとお申し付け下さい」
バーナビーさんが恭しい礼と共に、暖かい言葉をくれた。
「困ったことがあれば、いつでもお立ち寄り下さい。ーーアツシ君も、また顔を出すようになってくれれば…皆喜びますよ」
ロベルトさんのその言葉に、アツシさんもはい、と頷いた。

私達は、二人に軽く一礼し…名残惜しくもギルドを後にした。
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