表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

5

ます村を出た私達は、海道を真っ直ぐ進んだ先にある宿営地へと赴いた。
そこは魔物の監視とあわよくば掃討する為に、領都から派遣された兵士が集う駐屯地。
兵の集う場所…。そこに僅かな手掛かりでもあれば…。
道中ルークさんから、簡単な魔法を少し教わりながら歩いた。

そして辿り着いた宿営地には。
鎧を着込んだ兵士達と…ルークさんのようにリムを渡り旅をしているポーン達が沢山居た。
初めて「旅」をする私には…。
木材を組んで造られた櫓、簡素なテント張りの宿舎の並ぶ此処ですら、とてもものものしく…そして賑わしく感じられた。

敷地内の宿舎の中には、リムが恭しく据えられてあった。
此処では、ポーンの力も助けとされているらしい。
魔物と戦うべく派遣されてきた兵士にとっても、戦徒として生きる彼らにとっても、お互いの存在が有り難いようだ。
此処で私は、自らの望んだポーンと出会った。ルークさんの役目は覚者を初めに導く事。
これからは貴女様の望むポーンを従者としてお迎え下さい、とルークさんは言った。
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