表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

3

足並みを揃えて階段へと向かう。
その傍らに、領都の兵士達が集まっていた。
私達はまずそちらへ合流した。

中央に立っていた兵士長らしき人が、ここの状況と作戦を説明してくれた。

扉は中から閉まっていて開かない。そこで、側にある穴から砦の中へ進入し、扉を開ける。
そして一気に攻め入る、という作戦だった。
そして私達は、扉を開ける役目を請け負うよう要望された。
ここは、お互いの協力が大事だ。
不安ながらも、ゆっくり肯いた。

「宜しく頼みます…!」
兵士長からの励に見送られ、私達は地面に開けられた通路状の穴へと慎重に潜り込んだ。
まずはイージスさん、アツシさん。私とルインさんはその後に続いた。
土壁の狭い通路に、それぞれの足音が重なって響く。

それほど長くも歩かずに、上への出口が現れた。
先に上り掛けたイージスさんが、穴から少し顔を出して外を見回した。
ーーそして。
「ーー参ります!」
ひらりと飛び出しざまに剣を抜き、地を蹴った。
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