表記について

・R指定表現のあるページには、(※R)を付けています。苦手な方はご注意下さいませ。
・「NOVEL1」の内容は"ポーンコミュニティ"にも載せておりましたが、本サイト掲載の際に各所加筆修正しております。

12

光に包まれ、ほんの一瞬、ふわりと体が浮くような感覚。
思わず眩さに閉じていた目を開けると、そこには見慣れた景色が広がっていた。
いつの間にか立っているのは、領都のポーンギルドの前。
ーー凄い!…本当に帰って来れた。
今し方聞いた通りの出来事に…その不思議さに驚き、感動した。
そして一日中戦い続けて疲れた体に、この帰還方法はかなり有り難かった。

…さあ、今回の任務の報告に行かなければ。ーーそれから、お礼も。

「覚者様。…私達は此処で失礼します」
ギルドの入り口で、ルインさんがそう告げた。
ーー突然の出会い、突然の別れ。
一緒に居た時間は、長いようでとても短くて。
……分かってはいるのにどうしても…寂しさが胸を打つ。

「ギルドへの報告もあります故。…すみません」
そう言いながらイージスさんとルインさんは、一礼をするように軽く頭を下げた。
「…お二人とも、ありがとうございました…!」
気持ちを何とか持ち上げ、微かな笑顔を作って答えた。
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